ランドセル寄付してみた

捨て活

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6年間お世話になったランドセル、まだきれいだし十分使えるから、捨てるのは忍びない。そこでリユースすればゴミにならず環境にも優しいし、寄付なら社会貢献にもなる。そんな良いことずくめの中古ランドセルの寄付の方法について調べてみた。まずはわたしが利用したジョイセフの紹介から…

国際協力NGOジョイセフ

ジョイセフは1968年の創設以来、世界の女性の命や人権を守るための活動をしている日本生まれのNGO団体(政府から独立して活動する非営利団体)

「思い出のランドセルギフト」といって、日本からランドセルを贈って、アフガニスタンの子供たち、とくに教育の機会に恵まれない女の子の就学支援をする活動を行っている。2004年から始まったこの活動で、アフガニスタンに送られたランドセルは2024年3月現在累計27万個!にも達するそう。

おすすめポイント

  • 20年間の活動実績があり最近では教科書にも取り上げられるなど、信頼感が厚い。
  • ホームページにはワークシートや白地図などがプリントアウトできる学習ツールがあり、子供の夏休みの自由研究や調べ学習に利用することが出来る。子供がランドセルの寄付をきっかけに、アフガニスタンやSDGsについて興味を持ってくれたら素敵!
  • 寄付した後も、ホームページやSNS、メルマガなどで逐一、ランドセルが現地の港に到着したなどの報告をしてくれてアフターケア?も手厚い。

費用

都内の指定の倉庫までの送料は自己負担、プラス寄付金(ランドセルの海外輸送費)としてランドセル1個につき2500円

寄付金の入金方法は銀行振込のほかにもクレジットカード決済や、コンビニ払い、書き損じはがきによる方法もあり、選択肢が多く自分の都合の良い方法が選べて便利。

また、パートナー企業としてイオンがあり、全国のイオンの店舗で期間限定(2024年度は4月1日から30日まで。来年度は未定。)でランドセルを受け付けている。この場合もイオンの店舗で海外輸送費としてランドセル1個につき2500円の寄付金を支払う必要はあるが、国内倉庫までの送料は不要になるので、自分でイオンに持ち込める人にはおすすめ。

イオンのキャンペーンサイトはこちら https://www.aeonretail.jp/campaign/omoide_ransel/

注意点

  • 宗教上の理由から豚革を使ったランドセルや、十字架やキリスト教を連想させるマークがあるものなどは不可
  • 布やナイロン製のものは不可

豚革を使っているかどうかどうやって見分けるの?

豚革が使われているのはランドセルの蓋の裏側部分などが多いよ。シワや毛穴がボツボツと目立つことが特徴。

ジョイセフの「思い出のランドセルギフト」はこちらhttps://www.joicfp.or.jp/jpn/donate/support/omoide_ransel/

NPO法人 JIYU

NPO法人 JIYU(ジユウ)は、日本で回収した学用品などを開発途上国の子供たちに届けるPOSTMANプロジェクトを行っている。

おすすめポイント

  • ランドセル以外にも不要になった学用品(ピアニカ、リコーダー、縄跳びなど)も寄付できる
  • 支援先は主に東南アジア諸国(ベトナム、タイ、フィリピン、カンボジアなど) 
  • この団体のユニークなところは、POSTMANと呼ばれるボランティアが旅行や出張などのついでに、ランドセルや学用品を直接現地の子供たちに手渡しするところ!そうすることで海外輸送費のコストを削減でき、思いを直接伝えられるとのこと。

費用

茨城県内の指定倉庫までの送料は自己負担、プラス段ボール1箱につき1000円以上の寄付金(段ボールの大きさは最大で、縦×横×高さ=140センチまで)

注意点

  • 文房具も送ることができるが、鉛筆消しゴム絵具チューブのみ新品のもの。色鉛筆は中古、使いかけでも可。セットになっている色鉛筆は数色欠けていてもOK。使いかけのノートも使用済みのページを切り取れば可能。
  • 豚革を使っているランドセルでも受け入れ可能な国もあるので、寄付できる

JIYUのホームページへはこちらからhttps://www.jiyu-jin.org/

セカンドライフ

セカンドライフは認定NPO法人グッドライフが運営する、不用品を寄付してもらい国内外でリユースすることによる活動を行う団体。

おすすめポイント

  • 寄付できるものがとにかく豊富!ランドセルの中に文房具はもちろんぬいぐるみやおもちゃを詰めて送ることもできる!
  • ランドセルの寄付でポリオワクチンの募金活動にも貢献できる

費用

箱サイズ3辺の合計120センチまで2500円160センチまで3200円。(送料、ワクチン募金、団体の活動費を含む。)

申し込みをすると集荷伝票が郵送されてくる。伝票が届いたら、郵便局に集荷を依頼すれば発送手続きが自宅で完結して便利。

注意点

箱のサイズは梱包した後の大きさで、1cmでも超えると集荷伝票では集荷できないので要注意。荷物の重さは25㎏未満であること。

セカンドライフのホームページへはこちらから https://www.ehaiki.jp/second/

クラレ

化学メーカーのクラレはランドセルの素材となる人工皮革を製造していることから、アフガニスタンに日本の使用済みランドセルを届ける国際貢献活動「ランドセルは海を越えて」を行っている。

おすすめポイント

  • 一流企業の活動でありアフガニスタンの子供たちにきちんと届けられる安心感がある。
  • 海外輸送費はクラレが負担してくれる。

費用

ランドセルの送料のみ自己負担(送付先は北関東の倉庫)

注意点

  • 宗教上の理由から、豚革を使っているランドセルは不可
  • 1年中受け付けているわけではなく、毎年1月上旬ころから申し込みの受付が始まるので、ホームページを要確認。

「ランドセルは海を越えて」プロジェクトのサイトへはこちらから 

「ランドセルは海を越えて」| ホーム,home
使い終えたランドセルに、ノート、えんぴつ、クレヨン等の文具を詰めて、世界でもっとも物資が不足している国のひとつであるアフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動が「ランドセルは海を越えて」キャンペーンです。

寄付してみた感想 「ランドセル」だからこその意味

近年、ランドセルが重すぎて子供の体への負担が問題になっている。教科書やタブレットなど中身の重さもあるが、ランドセルは丈夫に作られていてそれ自体がかなりの重さである。だからわたしは、革製のランドセルはやめてもっと軽いリュックにすればいいのにと思っていた。

しかし、ジョイセフのYouTubeでアフガニスタンの映像を見て驚いた。「学校」で勉強する子供たち。しかしそこには建物も机も椅子もない。乾いた地面にゴザを敷いて座り、ランドセルを机代わりにノートを置いて勉強していたのだ。

ランドセルのあの厚みと頑丈さが机としての役割まで果たしている。また、カラフルなランドセルを背負った子供たちが通学する姿を村の大人たちが目にすることで、学校へ通うこと、教育の重要性を理解してもらうことにも役立っているそうである。

リュックやカバンではない「ランドセル」だからこその寄付の意味があることを、その映像を見ることで初めて知った。

役割を終えたランドセルがそんな風にまたほかの子供のために役に立つというのは、本当にうれしいことだと思った。

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